泣くのは得意じゃ無い。 うまく泣けないんだよ。 泣けそうになっても、途中でふと我に返っちゃう。 そんな私が、泣いたんだ。 「…なんなんだろ」 会長って、いったい。 屋上に見つけた自殺をしようとしてる女の子。 止めなきゃ!と思ってそちらを指差せば 会長は私のことは置いてきぼりで階段を駆け上がって行った。 その後ろ姿を見て、胸が痛んだ、すごく。