「そのクラス。」
「…だろうな。」
1つのクラスだけ出来ている人だまり。
人気なんだろう、もうすでに。
彼女に似てるだろうか。
つか、名前知らないのにどうやって姉妹か確認すんだよ。
なんだ?
フィーリングで感じ取れるのか、俺。
「あ、かいちょー。」
「…ちょうどいいところに。」
ヒョコッと目の前に現れた
千田 加奈子。
ついでに会長とは俺のこと。
実は生徒会長を務めているのだ。
自らの意志でなったわけではないのだが…。
で、こいつは生徒会役員。
「あのさ、転入生
お前のクラスだよな?」
「あぁ、かとちゃんですかー?
呼んできますかー?」
か、かとちゃん…?
いっきにイメージは崩れたが最後の希望に
頷けばヒョコヒョコ跳ねながら
彼女は教室の奥へと消えていった。