「まもる。」

「あ?」

「行こう。
菊池の家の隣のお人形みたいにかわいい子のとこ。」


何人も何人も新種の美人がこの町に現れるとは考え辛い。

だったら。
もしかしたら。


あの子の妹かもしれない…。


「え?なんだよ急に。
まぁ、いいけど…。」

「何組だっけ?」

「え?なんだよ、どうしたんだよ急に。

ちょ、待てって!」



昨日から、
彼女のことが頭を離れない。

目をつぶっても、
漫画読んでも、勉強してても。


あの笑顔が、
瞼の裏に焼き付いていて…。




もう一度、
会えたら。なんてこと、ずっと考えてる。