適当に見つけたケーキ屋に入る。
中に入れば女ばっか。
…何か女とか
久しぶりな気がする。
でも、うぜぇ。
視線も感じるし
ヒソヒソと話されるのも
感じ悪い。
聞き耳を立ててみれば
「あの人、かっこよくない?!」
「だよね!だよね!」
「彼女とか居るのかな?」
「声かけてみようか」
―――とっとと買って帰ろう。
「えっと、ショートケーキと
チョコケーキ1つずつ。」
言い終わってから思った。
俺、普通にもう居ないユウの
好きだった、チョコケーキ選んだが
家で待ってくれているユウの
好みとか考えてなかった。