「俺は藤澤一樹。
数字の一に果樹園の樹で一樹だ。」

「僕は佐々木悠太。
えっと漢字は……」

うまく説明できない僕は
携帯で自分の漢字を打って相手に見せる。


「この字で悠太だよ。」

暗くてイマイチ顔が見えなかったけど
携帯の光でようやく見れた。

「カズそっくり…」
「ユウそっくりだ。」


僕と君が言ったのは同時だった。