何か胸騒ぎを感じながら私は世界史の授業ノートを取り出して落書きをはじめたのだった。




「………やべぇ、予想以上に白川朔ちゃん可愛かった。」



「いーなー、田中!白川さん、俺に話し掛け てくれたこと無いんだぞ!?ずりぃ!」



「さっき、恭汰さんたちのこと話しちまった けど、恭汰さんたちには近づいてほしくねぇ なー」



「俺も……。あの人たちに白川さんを取られたくねぇな」




こんな会話をしているのに気づかなかったの である。