『アタシは中学の時から恋兔くんが好きだったの…?』

「う、ん…」

目がしらが熱くなり、ポロポロと溜めていた涙がこぼれる。

「神埼にはこのこと言うなって、口止めされてたんだ」

『な、んで?』

「俺が自力で記憶を蘇らせるって。高校でまた同じクラスになれたから1からスタートだ、って…」

『え…』

「たぶん、神埼も怜央と同じ気持ちだよ…」