そう言って
お兄さんは、私の手の甲に

チュッとキスをした。



「……っ!!!は!?」



「俺の名前は、横田ヒロ。よろしくね?」



と、わざとらしく唇を舌で舐め…フワッと笑った。


これって……
普通の女の子なら、ドキドキするのかな?


まったく…ドキドキしない。



「じゃあね、ココロちゃんと…まこと。」




と、手をひらひらさせながら
私達に後ろ姿を向けた。



「おい。待てよ。」