「…担任」

「ほぇ?」

そんな変な声ださなくても…

「誰だっけ‥」

「村井じゃ村井」

あれ‥そうだっけ?
全然違った…

「で、新條蓮は思い出したの?」

「全然」

騒がれるほどカッコいいなら、いくら私でも覚えると思うけど…な

「あんたの隣の席は誰でしょう?」

左側は窓だから…

えっと…・・・

あ、


あの女の子だ

確か名前は…

「リンちゃん」

あれ?違った?

「あのねぇ、あなたの隣は女子でしたっけ?」

「うん。ちょっと背の高くてお嬢様見たいな感じの子」

「はぁ~。」

ため息つかれた

「その人だよ」



「何が?」

「新條蓮が!」


まったく、紅葉は新條君を女の子だと思っているらしい

らしいっちゃらしいけど

「ズボン履いてるじゃん」

「…え?」

おバカ決定だ

「あ~っ!紅葉昼休み終わる!早く食べないと!!」

「後5分…。次は音楽で移動だから遅れるね?」

「分かってるなら速く食べなさい!」

他人事か!? マイペースめっ


5分じゃ食べ終わらないな
移動だけで5分はかかるし…

…諦めよ


* * * * * * * * * * * * * *


キーンコーンカーンコーン

「紅葉帰ろ-」

はい。もう放課後です

音楽?勿論遅れたよ?
あの先生怖かった…だから美月慌ててたんだね…ちょっとゴメン



ちなみに、私達は二人とも帰宅部所属


私は家の手伝いがあるし、眠たいし…

美月は家が遠くて時間がないからね。電車で一時間ちょっとって言ってたかな?
電車に乗り遅れると次は1時間後ぐらいよくある。えぇ?田舎者ですけど何か?

二人並んで駅に向かう
私はバスです

「~い ・~じ・・・おーい!紅葉っ!「おわっ!」」

危ない…叩かれるところだった
狂暴だなぁ

「全く危なっかしい奴だな~」

「それはこっちのセリフだよ」

「寝ながら歩かない!そんな芸当を身に付ける暇があるなら勉強しなさい勉強」

お母さんか(笑)

「ヤダよ…眠いもん。そこまで成績悪くないよ?」

「ほぅー。あの数学の点数でどの口が言うかっ!」

笑顔で怒らない怒らない
恐いよ

『4:35分発 平野方面行きの電車が到着しました。お乗りの方は2番ゲートへお急ぎ下さい』

「ほ、ほら、美月電車来たよ 早く行かないと!ね?」

「…うん、じゃあね☆」

切り替え早いな

「うん。また明日」

ふぅ…誤魔化せた…
あのまま怒ってたら先生より恐いんじゃないのかな…?うん絶対そうだ…。


「ただいま…」

「お帰り!紅葉ゴメンね~買い物行って来てくれない?お母さんこの格好じゃ行けないから」

まぁ、巫女の格好じゃムリか

「いいよ。別に」

「ホント?助かるわ。じゃあよろしくね」

「うん」

バタバタとお母さんは慌ただしく去っていった


そう、家はご想像の通り神社

結構大きいんだけど…
お金が無く、人手が足りない。
だから私達家族だけでやっている
皆、お正月ぐらいしか神社行かないでしょ?
昔は、もっと参拝客も多かったらしいけど…いったい何時の話なのやら…。


(さてと、買い物って言ってたけど夕飯が何か分からないと買いようがないな…。…つくれって事か)