「え…??」

「初めて会ったとき
 なんか変な違和感感じたんだ。
 桃花とは初めてじゃない。
 夢に出てくるんだ。
 夕日をバックに映るおまえの姿。」

「………。」

「あ、あれは…いつの話な、んだ??
 桃花知ら、な…い??
 俺、桃花との、たい…せ、つな…思いで
 わ…すれたくないよ………っっ。」

「っっっう…」

「俺、忘れて…るよ、な…??
 大事、なこと??」

「え…忘れてなんか…」

「思い出そうとするたんびに
 頭が痛くなんだよ…
 なぁ…も、もか…??」

思い出そうとしてるのか
翔は額に汗をかき、
立ってるのもままない状態になった。

「翔…翔、無理しなくていいよ!!??」

私は翔をぎゅっと抱きしめた。