琉司の言う事に流されっぱなしの私は、口答えさえせず彼の台詞を聞いていた。



そう、琉司の言ってる事は全て真実だから。



私は初めて琉司に告白された日のことをチラリとその時思い出していた。






それは、この学校に入学してすぐ。



部活のオリエンテーションの為、新入生全員が体育館集められた時の事だった。


まだクラスな馴染みきれてない私は勿論一人で体育館へ向かう。



クラスの中では少しずつグループが出来始め、けど、私はその中に上手く溶け込めないでいた。



元々この学校へは仲の良かった子は一人も入学しなかった。



かなりレベルの高い学校だし、私立の学校で中学校からの持ち上がりが殆んどだから、余計にクラスに馴染めなかったのかもしれない。



それでも、この学校へどうしても通いたかった。



中学受験に失敗した私は泣く泣く公立の中学校へ通っていたが、やっぱり諦めきれなかった。



どうしても昂くんと同じ学校に通いたい。



小さい時からいつもでも、隣には昂くんが居るのが当たり前だったから、


中学校は離れ離れだったけど、せめて高校は……。


昂くんと同じ所へ行きたかった。