沢山並ぶ住宅街を走り続ける―――




信じたくない気持ちで…悲しみが溢れ、涙がポロポロと頬をつたっていく




どうして…どうしてだよ、お兄ちゃん






難病ってなに?昨日あんなに元気だったのに





そう思っていると、余計悲しくなり涙が絶えることなく出てくる





『…もし俺が死んだら蒼を見守ってやるよ』





昨日お兄ちゃんが言っていた言葉を思い出した





『死なせたりしないよ?』




…そう、絶対死なせない




お兄ちゃんを―――――




息が苦しくなってきたが諦めず、病院へ走り続けた