これ以上…大切な連れをなくすのは嫌なんだよ…
辰季が居なくなってからみんなどれだけ悲しんだのかを近くで見てきた。だからこそ…なくしたくない。それだけ大切なんだよ…



「わかったから…俺らだって莱がいなくなるのが嫌だ。だから…もう止めてくれ…莱が悪者にならなくていいんだ…」



そう言ってさっきまで殴り続けていた右手を優しく握った。
あー、またやってしまった。
また、騎羅達に悲しい思いをさせてしまった。