「意外ってなんだよー


まあ、もう社会人で東京の会社に就職してるから、家にはいないけどな」


りっくんが笑いながら言う


あー、やっぱりこんなに近くで笑顔見ると心臓がうるさくなりすぎてやばいな。


でも、ずっとこの笑顔を見ていたいなとも思う

「…若?どうした?俺の顔になんかついてるの?」


え、あ、ガン見しすぎちゃったかな?りっくんの顔を見てたの気づかれちゃった

「あ、いや、なんでもないよ、ごめん」


ちょっと焦りながら返した


「そう?じーっと見られてたから何かあるのかと思った」

そう言ってりっくんはまた笑う


あー、もうドキドキしすぎてしまう

それで、また、その笑顔をずっと見てしまいたくなる

って、だめだめ、さっきと同じことを繰り返したら、明らかにおかしいと思われちゃう


でも、さっきの笑顔もすてきだったなー


そんなことを考えていると、だんだん顔が赤くなっていくのが分かった