お昼を食べ終えて教室に戻ると、りんりんが駆け寄ってきた。



「若ちゃーん、さーらー!」



「どうしたの?りんりん?」


「次の授業って化学だよね?」


「うん、そうだけど。どうかした?」


「課題やって来るの忘れたー…。


若ちゃん、教えてー。化学は大の苦手なんです…。」


「えっ?あたし?

いいけど、間に合うかな?」

りんりんは、期待の眼差しでこっちをみてるけど
あたしなんかでいいのかな?

「大丈夫!

若ちゃんが教えてくれるなら!」


「分かった、課題ってこの間配られたプリントだよね。」