「ふふ、ふふふーんふーん」
「どうしたの?若奈。気持ち悪いぐらいにすごいご機嫌だけど」
沙羅と待ち合わせて学校に向かっているところだ
「気持ち悪いって何よー、ひどい」
昨日のことを思い出してはまた、鼻歌を口ずさんでしまうあたし。
ちょっと、沙羅の気持ち悪いって言うのが分かるくらい上機嫌だ
「…なんか、りっくんといいことあったでしょ〜?」
やっぱり、沙羅はエスパー並みに分かっちゃうんだなー
「あ、分かっちゃう?」
「そりゃあ、そんなにニコニコしながら鼻歌歌ってスキップしてれば、分かるよ
本当、若奈って感情が表に出やすいタイプだよねー」
「うう…しょうがないじゃん!隠すの下手なんだから」
「んー、別にそういうところが若奈のかわいいところだと、私は思ってるよ」
「なんか、沙羅に改まって言われると照れる//」
あたしがそう言うと沙羅が急に黙ってしまった
何か変なこと言ったかな?