「…僕が寝てて寂しかった?」

真音は寂しいと手を繋ぎたがる。
それは昔からの、癖。

「……………うん」

あれ、なんだか素直だな。
いつもなら、そんなことない!だとか言って強がるのに。

「真音は、僕が寝てる間何していたの?」

少しの沈黙の後、真音は口を開いた。



「…考えてた。今後、どうしようかなって。
この街に帰ってきたのはいいけど、進まないなら私は変われない。そんなのは嫌だもん」