***** 帰りのバス、少し遅れて乗ると、行きとは違い和也の隣にはもうすでに先客がいた。 「ごめん翼!俺、由依と座って…」 「気にしなくていいよ。適当に座るからさ!」 もうすでに名前で呼び合う仲になったのか。 和也、ついに念願の彼女ができたのかな? どこに座るか迷っていたら、声がした。 「……翼」 真音の隣が空いていた。