「頑張ってなんて無責任なことは言えないけど、自分の気持ちを消そうとしなくていいんじゃないかな。僕が、何か言える立場ではないんだけどね」 恋愛経験がほとんどない僕。 それでも、大切なことは少しはわかる。 「浅川君は、優しいね」 そう言って、大森さんはまた水槽の方へと戻っていった。 今見てる限りではきっと悠哉は、真音のことが……。 彼女の思いは、悠哉に伝わるのだろうか。 でもそれは、まだ誰にもわからない。