驚いて大森さんを見た。 伏せ目がちの目が、僕を見上げた。 「ご、ごめんね。おせっかい?だよね!」 鋭い、ただひとことだった。 「全然。気づかれちゃったか、って感じだよ」 「浅川君は…その、真音ちゃんのこと………」 もじもじして顔を赤く染めながら大森さんは言ってる。 「ちっ、違うよ!そういうんじゃなくて…。……真音とは昔なかがよかったんだ。今、楽しそうだからさ。よかったって思って。…なんだろう、親心って感じ?」