「いっ…言わないでって言ったじゃん!」

真音の顔は、もうすでに赤くなっていた。

恥ずかしがっていて、なんだか面白い。

「あはは、確かにそんなこと言われることは少ないからなぁ。忘れられないよ」

「今すぐ忘れてよ!……そんな乙女みたいなこと、恥ずかしいだけ!」


真音はプイとそっぽを向いて、僕を追い越して行ってしまう。