こうやって、真音と笑い合う。

少し前だったら考えもしなかった。


僕らは歩きながら色々話した。

そして気になっていたことを僕は聞いた。気になってたというか、気にしていたことを。


「真音はどうして、入学式の日は僕に話しかけてくれなかったの?僕だってすぐにわからなかった?」

「うーん、ちょっと見て分かったかな。…だって話しかけずらいじゃない。久しぶりに会ったのよ?気づいたなら翼だって話しかけてくれてもいいじゃない!」

なぜか逆ギレする真音。