「浅川くん、同じ班にならない?」

そう僕に言ったのは、真音だった。


「いいねー!水野さんは女子もう決まってる?」

勝手に話を進める和也。

でも真音と同じ班なら楽しいだろうな、なんて思ってる僕もいた。


「高梨 由依と大森 紗菜ちゃん。ね、この班でいいよね?」

「うん、よろしくね、水野さん」

真音は僕を浅川くん、と名字で呼ぶので僕も真音は水野さん、と名字で呼んだ。

なんだかぎこちない。