「は?女?」
私を見つめる綺麗な男の子。
金髪で少しくせ毛。
両耳にシルバーのピアス。
何よりも印象的なのは瞳の色。
右目だけ、水色だ。
「何、アイツら?仕事サボって女かよ〜。男子寮に女連れ込むなよな〜」
オッドアイの男の子は私を見つめて微笑む。
女?
てか、仕事って.....
「仕事ってどーいうことよ?」
今日はみんな休みじゃなかったの?
「ん〜?聞いてないわけ?アイツら今日、イベントの打ち合わせがあるのにドタキャンしたんだぜ?」
オッドアイの男の子が言っていることが信じられない。
なんだって?
「俺は今日の打ち合わせの資料を直々に持ってきてやったんだよ」
疑い深くオッドアイの男の子を見つめていると、オッドアイの男の子は何枚かの紙を私に渡す。
「そっそーだったんですか....。なんか、ありがとうございます」