「龍一くんっ……壱吾クンがっ、壱吾クンがベッドの下にこんな本を―――」
ウルウルの涙目で苺ちゃんが突き出したものに、能天気な龍一も顔を強張らせる。
苺ちゃんが泣きたくなる気持ちは分かる。
分かるが、龍一は壱吾クンの心友なのだっ!
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「…や、まぁ……壱吾だって年頃だし…そーいうのに興味が湧く年頃なんだよ…。うん」
「でもっでもっ……こんなの不健全だよっ……!」
そこへ戻ってきた壱吾クン。
「あ゛っ!!!」
あれほど漁るなっつったのに―――っ!!!
手荒く飲み物をテーブルに置いて、苺ちゃんの手から本をひったくる。
ばさっ。
手元が狂い、本は三人の真ン中に落ちた。