あの念の入れよう……
絶対ヤバイブツがある!!!
苺ちゃんは扉が閉まるなり、素早く室内を嗅ぎまわった。
机や本棚にメボシイモノはナシ。
だとしたら一番ベタ且つアヤシイ“あの場所”……!!
苺ちゃんはずぼっとベッドの下に手を突っ込んだ。
………っ!!!
確かな手ごたえ。
どっきんどっきん。
緊張で高まる胸を押さえつつ、それを見て
―――苺ちゃんは固まった。
「ちーっす☆……お?苺ちゃんじゃん。」
「……龍一クン……」
能天気な挨拶をかまして現れたのは龍一。
苺ちゃんが壱吾クン宅に入り浸るようになって、同じく勝手にやって来て寛ぐ龍一とももはや顔馴染みである。