――――次の日。 昼休みに壱吾クンが屋上へ行くとお気に入りの定位置にはお弁当箱が置いてあった。 苺柄のお弁当包み。 誰が置いたのかは言わずもがな。 給水塔の影にはキラキラと期待一杯の眼差しの苺ちゃんがこれでもかと身を乗り出して壱吾クンの行動を伺っている。 もはや隠れる気もナイのか、苺ちゃん。 壱吾クンは苺ちゃんを気にしつつ弁当箱を開けてみた。 …………う゛。 中身はぎっしりつまった苺。