「あ。別にお弁当つくってこよーとか企んでるわけじゃないんだよー?でもっ、壱吾クンは明日のお弁当はイラナイってママさんにお伝えしといたほうがイイと思うなっ。どこかのストーカーがくれるかもしれないし!!!」



「………。」



なんか、色々バレバレな苺ちゃんである。





壱吾クンとしては返答に窮する。




ここはバレテない方向で付き合ってやるべきか。


いっそバレてるのを前提に頷くべきか。


………悩むわ。







壱吾クンがそんな事で頭を悩ませている事など梅雨知らず、苺ちゃんもまた手帳を読み返して「ふむぅ」と小さく唸った。





調査結果からして好き嫌いはなさそうだが、決定打に欠ける。







壱吾クンの大好物って何だろう???