通された屋敷の際奥でご両親はお待ちかねだった。




「お。いらっしゃい。」




そう言ってにかっと笑うお父様。




………想像外。





閻魔か仁王のような男、





ではなく

アーモンドアイズの美形。

童顔でへたすりゃ二十代にしか見えない。



お母様は着物の似合う凛とした美人さん、だ。




想像外にフレンドリィーな御対面。

夕餉が始まった。






杜若が下っ端に呼ばれて部屋を去り、母親が「あ、そーだ。アレもお出ししなくっちゃね。」といそいそと席を立った。






「苺ちゃん♪お醤油取って来てくんない?」


「はぁ~い。」