苺ちゃんは自分の大胆発言に照れてモジモジとスカートの裾を弄る。
「壱吾クンのコトもっと色々知りたいの。それでいつも見ていたいの。でもダイジョーブ。鬱陶しくしないからっ。こっそり見るからっ。メーワクかけないから。」
ふっくらした頬はピンク色。
見詰める瞳はうるうるとしていてまるで甘い苺ジャムのよう…。
もうそれならいっそ付き合っちゃおーゼ?
だって君、俺のコト好きなんでしょ?
―――と、壱吾は笑った―――龍一を脳裏に思い浮かべた。
ヤツならぺろっと言うだろう。
しかし相手は壱吾クン。
生憎そんなセリフを吐くスキルは持ってナイ。