だが苺ちゃんは諦めの悪いお子さんだ。
「お話する時は人の目を見て話すんだよーっ。小さい時習ったもん。」
ピンクの唇を尖らせて見せる。
……ヤル事ナス事カワイイな。
チクショウ。
喧嘩には強いがカワイイ子には滅法弱い壱吾クンは観念して恐る恐る視線を戻した。
じっと見詰める事一分。
壱吾クンを見詰めていた黒目勝ちの瞳が潤んで、白い肌に赤味が差す。
引き結んだ唇がぷるぷると小刻みに震えだした。
……泣かれるっ!!!
壱吾クンが恐怖に慄いた瞬間―――
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