「わかんない。」
あたしは言った。
「でも、あたしは終わってないって思いたい。」
相澤くんは少し目を見開いた。
多分、あたし相当変なこと言ってる。
それでも、構わない。
今ならなんでも話せる。
「そっか......そうなんだ........あはは」
相澤くんはまた笑う。
「なんだ。よかった.....。嫌われてなかった。」
「え？」
嫌う？
「俺、梶宮さんに絶対嫌われてると思ってた。なんか、付き合ったのもすごい強引なかんじだったし。でも、嫌われてなかったみたいだね。あはは、よかったー。」
「.......ごめんなさい。あたし、その、口下手っていうか、うまく人と話せなくて......」
「そんなことないよ。」
「え.....」
「だって俺、梶宮さんと話しててすっごい楽しいもん。」
「あ、ありがとう。」
「あっ、梶宮さん勉強するんだよね！俺もさっきやってたんだけど、全然わかんなくてさ。ちょっと教えてくんない？」
「........いいけど。」
そう言うと、彼はまたぱあっと笑った。
