「なっ…」

どうやら遊ばれたようだった。

「えへへ、葵はいつまでも私を追い越せないね」

「……うるさい、ガキの頃と一緒にすんなし……」

「照れてる照れてる、きっと顔真っ赤なんだろうな~」

「おい、ニヤニヤすんな!」


盲目になっても、性格の悪さは変わっていないようで、少し安心した。