【桜子side 】


目を開くと、白い天井が見える。


あれ?私、本借りに行って……


辺りを見回すと、男の子が。



この人…頭が痛くなりだした時に…



私がモゾモゾ動いてしまったので彼は起きてしまった。



「あー目覚めたか。
びっくりしたぜ。いきなり倒れるんだから。」



倒れた……そういえば。あのまま意識がなくなって。



「あの。ここまで運んでくれたのは?」



「俺だよ。
ちなみに本は看護士。」


枕元の台を見ると私が借りた本が。


「あなたが…
あ、あのありがとうございます。」