春、私は高校生になった。
高校は、徒歩20分くらいのところにある、レベルの低くも高くもない学校だった。
私には、それがちょうどよかった。
大好きな友達の優華もいる。

朝、全身鏡の前で新しい制服を着て、チェックをする。
う~ん…。
高校生ってスカートもっと短いかな?
あー!わかんない!
「愛ー!今日から登校日でしょー!?ごはんできたわよー。」
一回のリビングからお母さんの声が聞こえた
「はーい!今行くー!」
カバンをもっていそいで階段を駆け降りた。

私の名前は城田愛。
3年前に父親を亡くしてから、姉、弟の4人暮らし。
本当は、一番上にお兄ちゃんもいるけど、高校を卒業して一人暮らしを始めた。

「「いってきまーす!」」
弟の圭と一緒に家を出た。
弟は、中学2年生で、高校と中学校は隣同士だから一緒に登校している。
「んじゃいってきまーす!」
校門の前で弟と別れた。
さてさて掲示板はどこだ~っと。
すると校門を少し過ぎたところに優華が待っていた。
「ゆうかー!おっまたせー!」
「遅いよー!また寝坊でもしたんだろ~」
「してないよ!」
2人で笑いながら歩いてると向かい側からすごく恐い集団の人たちが歩いてきた。
「ねぇ優華、あの人達、めっちゃ恐いよ!」
優華の腕をつかみながら言った。
「愛しらないの?あの人達はここらで有名なヤンキー集団だよ。」
しらないよ!
ここらのヤンキーって言ったって初めてみたし!
うっわ。
先頭の人超睨んでるよぉ!
ひえ~。
いまどきこんなやつらがいるんだぁ~。
って関心してる場合じゃない!
「愛!戻ろう!」
「うん。」
私たちは一度校門を出て近くしあるコンビニに入った。
コンビニのガラスからヤンキー達が学校をでていくのが見えた。
はぁ~・・。
もうやになっちゃう。
これから楽しみにしてた高校生活・・・。
どうなっちゃうんだろう・・・。


私と優華は同じクラスになった。
1年D組。
この辺にはあんまり高校がないから大体の高校生はこの学校を志望する人が多いんだ。
「愛と同じクラスとか奇跡じゃない?」
教室にはいってみると中学校からみなれている顔がたくさんいた。
「そうだね!楽しくなりそ~」