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――そんな美青年こと本郷渉さんに出会った日から1週間が過ぎようとしていた。



「早苗ちゃーん!」

ニコニコしながら話しかけてきた楓ちゃんとは、今では仲良しだ。



『ん~?何??』

そう私が返事をすると、楓ちゃんは元気そうに
「お散歩…行こっ!」
と提案してきた。


――正直、この可愛さは狡いと思う。

ほのかに桃色に染まる頬に大きな瞳それに上目遣いまでプラスされたら…断れない。

『今日は天気も良いし…行こっか。』


そう言うと、とても嬉しそうに頷く楓ちゃん。


そんな楓ちゃんから視線を逸らし、ナースコールを押した。