さて、と。
あたしたちは一年からの成績優秀者。
実ははじめはライバルだったんだけど、話せば楽しくって、気付けば親友になってた。
毎回こうやって発表していく。
六人の中でも最下位は罰ゲームとして
必ず何かを奢ることになっている。
みんな結構真剣でだいたい
一点差勝負。
「てことで、帰りは宜しくね♪」
ニコニコご機嫌の波瑠。
「鬼ーー!!
今月これで終わっちゃったし!!涙」
机に伏せて上目使いの涙目で嘆く絢音。
「いいよねー千秋はぁーー!!」
あたしに睨まれたって今回ちょっと頑張ったんだもん!
「それなら、美空は今回どーしたの??」
結奈と美空は幼なじみ。
たいていいつもの一位は美空だし。
「あぁ、今回しんどくてねー…」
ニコッと笑って口に手を押さえて、
ザンネーンなんて言う美空はやっぱりお嬢様だ。
「そう……
あ、先生来たよ~!!」
一瞬結菜の顔が曇った気がするけど…。
「ほんとだ。」
その、波瑠の一言で遮られちゃったからわかんないや。
……………
………さっきの結菜の顔、すごく気になる。