「は、あた…し、だ……け??」
一瞬、全てのものが制止したかと思った。
「千秋、心あたりは??」
その時間を進めたひとことを発したのは絢音。
「あるわけないよ……。」
「だよね……。
千秋がそんな人たちと関わるなんてありえないもん。」
よかった。みんな、信じてくれてる。
「とりあえず、警察に………」
「ダメ……警察に言ったって……」
「じゃあ、どうするの!?
向こうの言う通り千秋にだけ言ってもらうの!?」
「警察に言って、美空に、何か…あったら……?」
「………」
「ねぇ、あたしは行くよ。」
「ダメだよ……そんなの。」
「波瑠……泣かないで??
知ってた??あたし、空手やってるから、きっと大丈夫。」
あたしはみんなの不安を消すように必死に笑顔をつくった。
「じゃあね」
みんなが追っかけたって止めたって、あたしは行くから。