《To 千秋
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ねぇ、美空、そっちに行ってない!?
         
         From 結菜》


結菜からこんなメールが届いた。

何かあった。
しう
そう思って結菜に電話した。


『もしもし!?
美空、そっち行ってない!?』

こんな焦ってる結菜、初めてみた。

『もしもし、どうしたの??
とりあえず結菜、落ち着いて』

あたしは結菜を落ち着かせようとしたけど、あたしもすごく震えてる。

何かあった。ってことしかわからないけど、その何からきっと大事で。

美空は何かに恐れてたか、なにかだったんだ。

あの時、美空の顔が曇ったときもっと気にすれば…。


『美空がね、昨日から帰ってないの』

『昨日って、あの後?
けど、結菜と一緒に帰ったんでしょ?』

『うん、けど、あたしの家の方が先立ったから、最後1人になったのは美空なの。
ねぇ、連絡、ないよね!?』

『ごめん、ない。
結菜、今どこ??』

『今は美空のお気に入りの水族館!!
あたし、美空のお気に入りの場所探してるけど美空の姿なんて……
千秋、どうしよぅ……あたしがもっと美空を気にかけていたら……
美空、何かにずっと怯えてた。
どうしたの??って聞いても何もないの一点張りで……。
もっとしつこく聞いていれば…』

電話越しで泣きそうな声の結菜。


『あたしも探すから!!
とりあえず、他の3人は!?』

『連絡いれたよ。
それから学校にも警察にも電話いれてるって。』

『とりあえず、いつもの公園で待ち合わせ!!
いい!?わかった!?
結菜、落ち着いて??』

そう言って電話をきって急いで着替えた。


メール……

みんなからだ……


どこ?!とかどうしよ…とか

そんなことゴタゴタ行ってないで探すの!!

《美空の事だから、きっと何かあるの!

美空はひとりでどこかへ行くような、誰にも何も言わずに出て行くような子じゃないんだから!!!》

みんなに一斉送信で送ってお母さんや、夏美にも協力してもらった。