「じぁね、バイバイ」
「千秋に幸福あれー!!」
訳の分かんないこと叫ばれて、バイバイした。
千秋はホント、友達思い。
「ただいまー」
「あ、千秋、お帰りなさい。」
「お姉ちゃーん!!聞いてー!!」
帰ってくるなり夏美に引っ張られた。
「学校、どうだった??」
「友達できたよー♪」
「よかったね!」
「それからねぇ、好きな人もできたぁ!!」
「おぉ!!よかったね!!
どんな子??」
「えっとね、あたしが物を落としてしまってね、拾おうとしたらどうぞ、って笑顔で渡してくれたんだぁ!!
爽やか少年で雰囲気もよかったぁ!!」
「えー、すっごく紳士な男の子じゃん♪
よかったね!!」
「うん!!
しかもね、クラス一緒で席が隣なんだあ!!」
「めっちゃラッキーじゃん!!
夏美は可愛いからきっと大丈夫だよ」
「あたし、頑張るねー!」
「お姉ちゃん、応援するからね♪」
「やっぱ、お姉ちゃん大好き!!」
ホント、可愛い子。
こうして抱き付くなんて可愛すぎる。
「優真お兄ちゃんもはやく帰ってくればいいのにね??」
「…うん、そうだね。
けど、優真にはもしかしたら彼女が出来たかもしれないから、ね。」
悲しそうな瞳であたしを見つめて、それでもいいの?と夏美に聞かれた。
コクンと頷いたらタイミングよくお母さんに呼ばれたからこれ以上は何もなかった。