「あ!!今日カレシ待ってるんだ!!
ヤバーイ!!忘れてた!!じゃあね!!」
帰り道、波留がメールをチェックしてたらいきなり焦りだした。
波留は三年間付き合ってる彼氏がいて、いまでもすごくラブラブ。
「波留はいーなぁ、カッコイい彼氏がいてー」
今は絢音と2人。
さっきまでは波留もいたけど彼氏んとこ行っちゃったからね。
他の三人は家が反対だから。
「でも、千秋もあれさ!!
幼なじみの人、ずっと待ってるんだよね!?
うわぁ~いいなぁ!!」
「あ、うん。
でも、あたしのこと覚えてないかもだし、まず、向こうがこっちに戻ってくるかも分かんないし。」
「あたしはさ!!
千秋がそーやってずっと待ってるの知ってるからさ!!
千秋が一途に思ってるのも知ってるからさ!!
もっと自信持ちな!!」
「絢音……ありがとう」
「エヘヘー♪」
あたしと絢音は中学行ってから始めて出来た友達。
そこから今はあとの4人と仲良くなった。
だから、絢音はよく分かってくれてる。
あたしがずっと優真を好きなことも。
けど、自信がないことも。
全部。