希充とはあの日、そう入学式前に
会っていたんだ。


遅刻して急いでた私と、
サボろうとしていた希充。

正面激突して、私は階段から
落ちた。

「いったーっ」

もう、誰?て思った時、

「ごめんね、大丈夫?」

その人の足が見えた。
顔は光で照らされていてよく見えない。

「今急いでるからまたね」

そういって立ち去ってしまった。

それが希充だった。




ねぇ、希充...貴方は
もうあの頃の事忘れちゃったのかな?