本当に希充は
ずっと好きでいてくれた。
ずっと側にいてくれた。
喧嘩したときも、悲しかった時も、
ずっとずっと離さないでいてくれた。
だから信じる事ができたんだ。
「ねぇ、希充、この暗証番号の意味わかる?」
そう言いながら私は携帯を取り出し
メモを見せた。
「...5371??」
「そう!5371!」
この数字の意味は実際に
打ってみないとわからなくて...
希充は凄く悩んでるの。
そんな姿が可愛いくて。
「教えてあげる。のぞみ愛してるって言う意味だよ、」
そういったとたんに希充の顔は
赤くなった。
「嬉しい。ありがとな。」
5371...のぞみ愛してる。
...本当に。