水野先輩に向かってタメ口の悠。
悠と水野先輩は幼馴染だ。


「また遅刻~~!?」
「うっせーな悠#」
「どうしたんですか?先輩が遅刻なんて。」
「知らないの春?こいつ新学期始ってから遅刻魔なんだよ!!」
「え!?そうなんですか?どうしたんですか??」
「いや・・・別にどうもしないけどさ。」
「ちょっと宏樹##なんで私と春ではそんなに態度違うの!?#」
「うっせぇなぁ##どけッ!」


水野先輩は悠を横に押しのけて走って行ってしまった。


「ひっどーい##」
「水野先輩バスケ部だったよね??」
「うん,キャプテンになったらしいよ。」


ちょっと自慢げな悠の顔。
絶対先輩のことが好きなんだ。

「へぇ。うちのバスケ部強いから大変だろうね練習。夏は優勝したの??」
「・・・・・・・・春,知らないの?」


急に悠は真顔になった。



「え?何を??」
「・・・・ま、いっか。行こう??」
「・・・・・・・・・。」


私,何か変なことを言ったんだろうか?
悠がせつないような顔をした。