HRが終わり,みんなが教室から出ていく。

「春美チャン!」
「え?」

女子が話しかけてきた。

「春美ちゃんもボーリングいかない!?」
「え??」
「行こうよ!もうすぐテスト始まるし,その前にパーッとさ!!」






「春美は部活でしょ?」


悠が後ろから声をかけてきた。


「!」
「春は部活があるからダメだよぉ。」
「部活行くの?今日からテスト期間で休みでしょ??」
「春は毎日行くんだよ,えらいから。」



明らかだった。
悠は私に来てほしくないんだね。。。。。


「うん,ごめんね。部活あるから。」

悠が下を向いた。

「そっかぁ。えらいね~春美ちゃん。」
「じゃぁまた今度行く時行こうね♪」
「うん,ありがとう。」
「ささ,行こう!!じゃぁね春。」
「・・・・・うん。」



悠がみんなを教室から出した。
私は一人になった。



実は嬉しかった。
ボーリングに誘われたこと。
でも私は今の悠にとって・・・・

邪魔?


そうだよね。
水木先輩ときまづくさせたんだもんね。




「・・・・・っ。」



涙が溢れそうになった。












―溜めるなよ。-









私は,なにももたずに教室を走って出た。