「男??」
「は・・・はぃ。」


次の日私は,職員室へと足を踏み入れた。
昨日見た人は,やっぱり空き巣だったかもしれない。。。
そう思って担任に報告に行った。


「どんな奴だったか後で聞いてもいいか?」
「あ、はい!でも暗かったから・・・・」
「大体でいいよ。」
「わかりました。」


職員室を出た私は,教室へと向かう。



「春~~~!!」


同じクラスで,同じ部活の松野悠が声をかけてきた。



「春,昨日泥棒にあったんだって!?」
「え!?何で知ってるの??」
「昨日バスケ部のやつが見たんだって!!もぉクラス中の噂だよ!?泥棒に追いかけられたとか,財布取られたとか。」
「う~ん・・・まったくのデマですねぇ;」


悠は4月に友達になって,同じコーラス部に入った。
3年生がいなくなってから,
「バイトだから」という理由で来なくなった。


「デマならいいけどさ。気をつけなさいよ!?遅くまでいないで部活終わったら真っ先に帰る!!」
「・・・・・・うん。」


私が遅くまでいるのは。。。。


「さ,授業準備しよう!?」


あなたたちが来ない部活を必死にやってたから。



「春~!?どうしたの??」



私の夢と希望が取り上げられないように・・・・・



「春??」



気安いこと言わないでよ・・・・ッ!



「は~るッ!?」
「エ!??」
「どったの?次の授業教室移動だよ!?」
「あ・・・うん。」








美術室へと歩いていた私たちの前に・・・・



「あ!?宏樹!!」
「ん!???」


水野宏樹という2年生の男の子が走ってきた。