「おい,悠!」



!



教室に水野先輩が来た。

嬉しそうに笑顔を向ける悠。
恋をしている顔だ。

「なによぉ宏樹!!」

わざと迷惑だよぉなんて声を出している。

「お前,昨日CD置いてっただろ。」
「家に取りに行くのに。」
「今日は部活のやつらと飯に行くから遅くなるし,お前はしばらくバイトだろ?」


やば。
水野先輩やさしいじゃん。
スゴク意外。



―そんな悩むなよ。―




「・・・・・・。」









あぁ・・・そうか。

彼は


水野先輩と近いにおいがする。



優しくて

笑顔が素敵な・・・・











ん??













「CD届けに来たんだって!ポスト入れとけばいいのにねぇ!!♪」
「わかった。」
「え?何?」
















「足りないもの。」