「バスケじゃないから?」
「バスケのバッシュの音が聞きたかったんだ。」
「へぇ。」


何部でもいいわけじゃなかったんだ。


「バスケやってたとか?」
「う~ん・・・まぁ・・・ね。」

彼の声が小さくなった気がした。


「行こう?送るよ。」
「あ・・・うん。」


私は裏口からフェンス下へと向かった。