「かッッカケルくんだって顔真っ赤!!」
「は?赤くないし・・・・////」


普通の顔を装って,
彼は右手を口に当てて目をそらした。

「何?ひょっとして呼び捨てとか初めてされたの?」
「とッッちがいまーすっだ!!」
「うそこけ。モロバレ。」


ちぇ。
ばれたか。

「もう帰るところだろ?家まで送る?」
「え・・・」
「?」
「ううん。いいよ。カケルくん用事あるでしょ?」
「!」

音を聞きに来てる。
音だけを聴きに。





「いや。いいんだ。」





え??






「バスケじゃないから。」