「・・・・あ。」

突然悠がポンっと掌を叩いた。

「ん??」
「保健室行っていい?」
「いいけど・・・どうしたの??」
「ちょっと頭痛いから薬もらおうと思って!」
「え!そうなの!?ぢゃぁもらいにいこ!」

悠と私は保健室に向かうために廊下に出た。

「美和チャンさー」

どきん

「ミワ!?」
「保健室の美和ちゃんだよ!」
「あ・・・あぁ、河本先生?」
「そうそう!美和チャンに結構宏樹のこと相談に乗ってもらってたんだぁ。」
「え!?そうなの!?」
「宏樹しょっちゅう足くじいてたから一緒に保健室行ってたんだよね。瀬川先輩も一緒に。」
「へぇ。」
「んで1人で保健室に行ったら恋話になって。『悠ちゃんって水野君のことすきでしょ。』って言われて、そこから相談乗ってもらってた時期があった。」
「へぇ・・・」
「あ!言っとくけど春と仲良くなる前だからね!?」

ミワという名前に敏感になっている私。

先生は関係ないのに・・・・